女ひとり歩きお遍路【1日目】これがお遍路かとボロ泣きした日
真夏のお遍路。
その時の気分の赴くままに動きたい感じたいので下調べはあまりせずに行きました。
宿は事前に全て予約をし、
Googleマップで行程の所要時間を見て大丈夫だろうと。
とんでもない!!
猛暑もあり予定は大幅に押すし食事も取れず。
初めての区切り打ちお遍路は反省と学びと感動の多き旅でした。
1日目の反省&学び
- 蝋燭、お線香、納め札は必要分+αを家から持参が良い。
- ライターはターボが良い。
- 行程は詰めすぎない事。
- 荷物は出来る限り軽量に。
- 札所では思ったより時間が必要。
- 営業している昼食場所を事前に調べておく事。
- 軽食またはおやつを用意しておく事。
- 自販機を見かけたら必ず補充する事。
- 飲み物は常に2本常備する。
- お遍路での人の優しさは言葉より先に涙が出る。
- 当日にグッズを揃えるのであれば宿泊は4番〜6番がベスト。
- 猛暑にお遍路をする人はほとんどいない。
- たくさん休憩を取ろう、動けるようになる。
【第一番札所霊山寺】バタバタと。

宿を出たのが8:10頃。
霊山寺のお店でお遍路一式を購入し霊山寺参拝が9:00頃。
もうこの時点で計画より時間が押しています。
本堂と大師堂に参拝。
車お遍路の方がひと組で他にはいませんでした。
蝋燭とお線香、納め札、お賽銭を入れてお経を読んで。
お経は人によっては般若心経のみ、南無大師遍照金剛を唱えるのみの方もいるそうですが道具を揃えたお店で「経本に書いてあるもの全てを唱えるんですよ」と教わったので全て唱えました。
すると結構時間が掛かるんですよね。
御朱印を貰い出るまでに20~30分は必要ですね。
お寺をじっくり見るとさらに時間が掛かります。
お遍路初めての参拝なのに「早くしなきゃー」という気持ちがあってゆっくりと造りを見るなどせずに慌ただしく次に出ました。
霊山寺を出る時にベテランさんそうな男性が「2番へはあの道を行くと良いよ」と教えてくれて「お遍路が始まるぅ!」とテンションが上がりました。
【第二番札所極楽寺】御朱印の意味を知る

7月25日、もうめっちゃくちゃ暑いけれど景色は最高!
歩き始めたばかりでまだ元気なので時間が押してて急がないといけないのに景色を堪能しながら歩いちゃいました。

道端に桃がなっている!

第2札所安楽寺へは歩いて約16分ほど。
9:38に到着しました。


野生の猿が本堂内を荒らすので柵をしているそうです。
野生の猿!?

抱き地蔵尊
抱いて軽く感じると願いが叶いやすく重いと叶いにくいそう。
重たかったです…。

弘法大師お手植えとされる「長命杉」
高さ31m、周囲6m、樹齢1200年あまりの霊木。

御朱印を書いている動画を撮りたいなと思って「撮って良いですか?」と聞いたら書き終わっていてそこから色々聞けました。
書く時に空白を活かす事を大切にしている事、外国人が喜ぶ事など。
御朱印の見方の用紙もくれました。
ひと筆ひと筆に気持ちがこもっているのですね。
私は御朱印は正直あまり興味はなく、お遍路をするなら記念に貰っておこうか位だったのです。
ですが書いてくださる方の気持ち考えを聞けて御朱印をいただく有り難さが芽生えました。
貴重なお話をありがとうございました。
10:10に出ました。
【第3番札所金泉寺】お接待に号泣する

至る所に道案内があるので有り難い。

牧場!寄っていきたーい!と思いましたが遊べる牧場ではないようです。

ビールの自販機が街中にある。

7月の猛暑、第1番札所霊山寺の参拝から約1時間45分経ち、だんだんと休憩を取らないとキツくなってきました。
でも日陰がないんです涙
永遠に日に照らされます。
貴重な日陰を見つけたら必ず休んでました。
でも足はまだ痛くないので元気な時。

鷹が飛んでる!!と思ったら凧でした。

11:03、第3番札所金泉寺に到着。

弁慶の力石
源義経は平家追討の命を受け讃岐国屋島に向かう途中金泉寺に立ち寄り、戦勝開運の祈願。
その時、家来の弁慶がこの巨石を持ち上げたと伝えられています。

納経所で御朱印をいただくと「お接待です。」と凍ったペットボトルをくださいました。
このペットボトルを見た瞬間にボロボロと涙が出てきました。
自分でもなぜ泣いているのかわからない。
この猛暑で汗だくで自販機もほぼない道中で凍ったペットボトルになんとも言えない思いやりを感じたからでしょうか、
歩いている間は人に全く会わず見かけず車もほぼ通らない、いつもは人混み溢れる生活をしている私は実は寂しかったのか、
理由は分かりません。
でもボロボロと涙が溢れて止まりません。
「これがお遍路か」
そう思ったのは確かです。
そしてやはりお遍路を歩きにして良かったと思いました。
スケジュールを詰め込みすぎた真夏の歩きお遍路。
過酷だったとは思いますがその分皆さんの優しさが沁み感動も増し増しでした。
まさにお遍路は道中にあり。
ありがとううございました。
何度も御礼を伝え次に向かいました。
【第4番札所大日寺】寄り道したい

要所要所に道しるべがあります。

拭いても拭いても汗が出るからもう汗を拭くのはやめました。
それなのに岩盤浴の看板を見たら「入りたーい!」と思うなんて。
岩盤浴の暑さは身体がスッキリするものね。
でも時間が押しているので先を急ぎました。

板野温泉の看板。
「時間があったら寄ろう」と思っていた所。
時間がないのでもちろん行けません涙
予定では遠回りにはなりますが道の駅いたので足湯に入って、食べログ百名店の丸池製麺所でうどんを食べる計画でした涙
後でお遍路宿の方にも教えていただきましたが宿には14時くらいには到着する計画をたてお接待や予定外が起きても17時までには到着できるくらいが良いそうです。
私は宿の滞在時間や予定外を考慮せずに参拝のみで17時まで回る予定を立ててお宿を取ってしまったため失敗しました。
私は遍路道のみでも充分に満足できましたがせっかく来たので寄り道してもっと土地を知りたい。
次からは参拝する札所の数を減らし寄り道をたくさんしたいと思います。

理容室で「男人 決意の丸坊主 女人 覚悟の丸坊主」がありました。
やる人いるのでしょうね。

ソフトドリンクをはじめお酒も売っている自販機がありました。
私が歩いた道では札所以外では初めての自販機でした。
「すだちサワーがある!それも150円!!」
悩みましたよ、1本飲んだくらいでは酔わない私。でもやめておきました。
真夏のお遍路、熱中症が怖い。春や秋だったら飲んでましたね。
自販機を見かけたら絶対に補充する事をお勧めします。
遍路道に自販機やお店本当にないです。私は常に2本備えていました。

線路は続くよどこまでも。


岡の宮の大クス。徳島県特定天然記念物です。
樹齢700年。

学生さんから大きな声で「こんにちは!」と挨拶してくれました。
驚きました。
私の住んでいる所では「知らない人に話しかけない」土地です。
見知らぬ子供達が挨拶してくれるなんてありえません。
とっても気持ち良くなりました。
ありがとうございました。

時間は12:21、気温は32度。
空気は美味しいし景色も綺麗、楽しく歩けます。
ただ暑さは堪えます。
「お腹は空かないけど身体の為に食べないといけないな」
お店をGoogleマップで探し開いてそうなお店に向かいました。

時間は12:30。
完売で閉店です涙
もう近くにお店はないので諦めました。
歩いていたらお店があるでしょうはダメですね。
暑さで体力の消耗が激しいので道を逸れて飲食店に行く気力がなかったというのが本音です。

お宿でいただいたバナナを食べます。
美味しい!!
高級バナナを食べているかのように美味!
このバナナがなかったらどうなっていたんだろう。
事前に昼食のお店を数店調べておく事。
(Googleマップにあっても開いているとは限らない)
万が一のために軽食を持参する事が大切と学びました。

至る所に墓石がありました。
中にはお遍路さんのもあるのでしょう。

歩き続けます。
暑い、そりゃ7月末ですもの当然ですね。
東京と比べると爽やかで気持ちが良いのですが暑さに体力は奪われハアハア言いながら歩いている時に
「4番?乗って行く?」
と車から声を掛けてくださいました。
まだ多少は元気な時だったのと歩きにこだわっていたので「大丈夫です!ありがとうございます」とお断りしてしまいました。
でもせっかくのお気持ちを断ってしまった事がずっと心に引っかかってしまいました。
後日に遍路宿の方に「きちんと御礼を伝えたのならその方も徳を積んだのだし大丈夫だよ」と言ってもらえて気持ちが楽になりました。
そして後日すぐに歩きにこだわらなくなる出来事もありました。
「本当に車に乗る?があるんだぁ」
驚きと感動です。
言ってくださった方のお顔は忘れないでしょう。
ありがとうございました。

畑と民家が永遠とあり日陰がありません。
貴重な木陰があれば休憩です。

この登り道を行けば第4番札所大日寺。

休憩小屋があり休みます。
屋根がある事、椅子がある事がこんなに有難いと思うとは。

大日寺が見えてきた!
ついに着いた!と思った時の高揚感、汗も足の疲れも全てが吹き飛びます。
なんとも言えない自分の足で頑張った達成感のような感情、この積み重ねがきっと今後の人生で大きく活きるのだろうと思います。



「お接待があるので休んでいて下さい」と扇風機まで準備してくれてポカリスエットをくださいました。
数時間後に脱水症状を起こしそうになったのですがこのポカリスエットのお陰で大事に至りませんでした。
ありがとうございました。
この時点で14:00。
猛暑のお遍路でグッズを当日に揃えるのであれば第4番札所大日寺で終わるのがベストでしたね。
私は8番まで行く予定にしてホテルを取ってしまったので納経所が閉まる17時まで歩きます、しかしキツい。
何度も言いますが夏のお遍路は過酷です。
舐めてはいけません。
体力を過信してはいけません。
都会のように倒れたらすぐに人が見つけてくれる、そんな事はここでは起きません。
行かれる方は万全の準備をしていきましょう。
(過酷だけど私はまた夏に行きたい、それだけ感動も大きい)
後日に「1日目は6番あたりが良いね」と何人かに教えていただきました。
【第5番札所地蔵寺】人生と重ねる

休憩したので気分も足取りも軽やか。
お宿を出て既に6時間超、日焼けが凄い。
第5番札所地蔵寺までは約22分なので気持ちも楽です。
目的地が近いと気持ちも楽なんです。
「人生と同じだ、ゴールが近いと頑張れるし目先の小さいゴールをいくつも作る事が人生でも大切なんだな」
そんな事を思いながら歩きます。
お遍路ではただ歩いているだけなのに人生に重ねて考える事が多くありました。
これこそがお遍路なのかもしれません。
猛暑のお遍路は過酷です。
人生に重ねながら自分自身を奮い立たせていたのだと思います。



さあ、次は6番へ向かいます。
時間は15:10。
Googleマップだと1時間8分の所要時間なので閉まる17時まで約2時間あることになります。
ですがここまで足も痛いし暑さで休み休みなので決して余裕があるとは言えません。
【第6番札所安楽寺】人を羨ましいと思った所

Jリーグの徳島ヴォルティスののぼりが多く見かけました。


桃が無人販売で売っていました。

6個入って500円!
安い!
朝からまともに食べていないし汗をたくさんかいているのでビタミン補給したい!
真剣に買うか迷いましたが荷物になるので諦めました涙
この状態で桃を食べたら衝撃の美味しさなんだろうなぁ…。
一個なら300円でも買ってたなぁ。
その場で丸ごとガツガツと汁が溢れて手を汚しながら食べて衝撃な美味しさを味わいたかった!

神宅遍路小屋があったので休みました。
屋根がある、それがなんともありがたい。
この遍路小屋など優しさしか感じません。
私たちお遍路をする人たちのことを考えて提供してくださっている、どこも綺麗にお手入れされている、本当に感謝です。
ありがとうございます。

歩いていると川と名前のついているけど水が流れていない川が多いのです。
枯れてしまったのでしょうか。
1時間8分の道のりを休み休み歩いていたら案の定時間が大幅にオーバーし16:40。
閉まるのは17時、
参拝に最低でも15分は掛かります。
足は水脹れで痛いし暑さでやられてヒーヒー言っているのに猛ダッシュ。
この時の必死さ、忘れません。
もうね、50歳すぎてそんなに死に物狂いに必死になる事ってそうそうないんですよ。
この時ばかりは推しのライブに遅刻した人みたいに必死でしたよ。



どうにか間に合い帰ろうとしている時に、
安楽寺の宿泊所の温泉に向かう方を数名見かけました。
すでに身体は休んでいるように見えてこれからホテルまでの長い道のりを歩く私とは全くの別物に見えてとても羨ましく思いました。
初めてお遍路をされる方は季節が快適な時期でも宿泊場所は6番もしくはその手前をお勧めします、切実に。

帰りに「人間とことん苦労すると一寸の事でも人の情を受けると感動して涙が先に出るものです」とあり「あぁ、3番さんで凍ったペットボトルを接待いただいた時に自分でも何故だかわからないけど涙がボロボロと溢れてきたのはこれだったのか」と思いました。
お遍路に来て1日目でそれを味わえた事はラッキーだったと思います。
ホテルに向かうそれは永遠の道のり
当初は8番まで参拝する予定だったのでホテルもその近くに取っていました。
ですがお遍路1日目は6番で終了。
ホテルまでは徒歩で1時間10分の予定。
…のはずが足が痛みと体力消耗で実際は2時間10分掛かりました涙

お米の稲が青々と育っている時期でお水の音だけで涼を感じます。
「日頃ならこうやって地べたに座り休むことなんてできない、贅沢な時間だ」
しみじみと思いましたね。
なぜか孤独感も感じた時間でしたねぇ。
日も落ちてきたからでしょうか。

19:10、やっと到着です。
チェックイン時間を気にしないで良いビジネスホテルにしておいて良かった。
何度も言いますが4~6番に宿を取る事をお勧めします。

暑さにやられて食欲なんてありません。
近くの居酒屋に行って地のものを食べよう!と思っていましたがそんな気力はありません。
しかし食べないと猛暑のお遍路はやり抜けない。
体力のために無理やり食べました。
お酒はいくらでも飲めます笑
洗濯をして明日の用意をして22時には就寝しました。
1日目を終えての感想
7月末のお遍路は過酷だ!
しかし、だからこその感動と人の優しさを感じることができました。
また、大変だからこそ哲学のような人生と重ねて考えて歩き、
「これぞお遍路」
が体験できたのだと思います。
・靴下は5本指ソックスがいい(水膨れ防止)
・荷物は疲れるとどんどん重く感じる(最小限にすること)
足は水膨れができて痛いし身体は気怠い。
でも気持ち良さしかない。
楽しみしかない。
1日目を終えてそんな気持ちで就寝しました。





